『紅茶アドバイザー』は日本安全食料料理協会の主催する『紅茶アドバイザー認定試験』に合格した人に与えられる称号です。試験では、茶葉の知識、カップ&ソーサー、美味しい紅茶の淹れ方、オリジナルブレンドなどが問われます。どれも紅茶を本格的に始めたいと考える方にとっては早いうちに身につけておきたい知識や技術ばかりですね。
『紅茶アドバイザー』は、紅茶についてのありとあらゆる基礎的な知識や技術を幅広く学ぶことができるので、初心者の方にも安心してオススメできる資格です。
試験の中身は?
紅茶アドバイザー認定試験では、以下の項目の基本的な事柄を理解できているかどうかが問われます。それではさっそく、その内容をみていきましょう。
・茶葉の分類
茶葉の知識は紅茶を本格的に始めるにあたって必要不可欠なものです。紅茶は茶葉によってそのいれ方から効能まで大きく変わるといわれています。これを機会に、茶葉をしっかりと見分けられるスキルを身につけましょう。
・紅茶の等級と各等級
紅茶には「等級」があるのをご存知ですか?等級とは、茶葉の質によるランク付けではなく、茶葉の形状や大きさ別の分類のことをいいます。茶葉はその製茶過程のくだけ方によって状態が大きく異なります。大きな茶葉と小さな茶葉とでは最適な抽出時間が異なるため、商品化される前にふるいを使って大きさ別に分ける必要があるのです。市販で売られている商品には「等級」分けの証としてOP、FOP、BOPといった表示が記されているので、ぜひチェックしてみてください。
・紅茶の淹れ方
紅茶アドバイザーと名乗る以上、美味しい紅茶を入れるスキルは必ず持っていたいものですね。紅茶はその日の気温や湿度によって味が変わるとてもデリケートなものなので、ここで紅茶の淹れ方の基礎をしっかりと学んでおきましょう。
・紅茶の効能
紅茶には、茶葉によって様々な効能があります。カフェのメニューなどに小さく紅茶の効能が書かれているのをみたことがある方も多いのではないでしょうか。ビタミン等普段不足しがちな栄養素を上手に補給できるのはもちろん、ストレス解消や消化促進など紅茶の効能は計り知れません。最近では、女性に嬉しいダイエット効果があるとして紅茶の効能がさらに注目されています!
・紅茶の生産地と種類
紅茶は世界30カ国以上で栽培されていますが、主要茶生産国はインド・スリランカ・ケニア・中国・インドネシアの5カ国であるといわれています。この5カ国だけで世界のおよそ80%弱の生産量を占めるというのですから驚きですね。茶葉の成長にはその土地や気候の条件が大きな影響を与えます。品質の良い茶葉を見極めるために、生産地と種類についてここでしっかりとおさえておきましょう。
・様々な製法
紅茶は同じ原料でも製法によって味や風味が変わるため、自分自身で紅茶を製造することはないとしても、知識として知っておくことが大切です。基本となる工程は、摘採→萎凋→揉捻→発酵→乾燥となりますが、産地や工場によって独自の製法で紅茶を製造しているところがほとんどなので、基本をもとに見極められるようになりましょう。
いかがでしたか?まさに、紅茶についての基礎を幅広く学べるカリキュラムになっていますね。内容量こそ多いですが、そこまで奥深いところまで問われるわけではないので、安心してチャレンジしてみてください。
気になる費用はどれぐらい?
紅茶アドバイザー認定試験の受験料は消費税込みで10,000円です。他の認定試験に比べると、少しお手頃な価格のよう感じますね。
ただ、これはあくまでも受験するのにのみかかる費用なので、自身で別途に、本やテキストなどを買ったり、通信講座などを利用して勉強する必要があるでしょう。
どれぐらい難しいの?
難易度は比較的易しいといえます。
試験で問われる内容は幅広いですが、とても基本的なものが多いので、もともと紅茶に詳しい方からすれば、わざわざ勉強しなくても合格ができてしまうかもしれません。
また、試験もほぼ2ヶ月に1回のペースで開催されているので、何度でも気軽にチャレンジすることができます。2015年度は毎偶数月に試験が実施される予定です。自分に合った学習計画をたてて、資格取得を目指しましょう!
資格取得後は?
『紅茶アドバイザー』は初心者でも受けられる基礎的な資格です。
この資格の勉強を通じて、「もっと紅茶のことを深く知りたい」「紅茶を仕事にしたい」と感じた方は、同じく日本安全食料料理協会の主催する『紅茶マイスター』の資格を取得するのもいいでしょう。
こちらでは、紅茶アドバイザーで求められる知識をさらに深く学ぶことができるので、より本格的な紅茶の知識を身につけることができます。また、経営に必要なスキルも同時に学ぶことができるので、将来的に自分のカフェを持ちたいと考えている方にはぴったりな資格です。
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