せっかく紅茶を楽しむのなら、美味しいものを飲みたいですよね。
今回は美味しい紅茶を淹れるためのコツをご紹介します。お湯の温度から茶葉の保管方法まで、細かいことがたくさんありますが1つ1つ丁寧に覚えましょう!これさえ掴めば紅茶がぐーんと美味しくなりますよ!
ゴールデンルール
紅茶が生まれて、嗜まれるようになってから「美味しく紅茶を淹れる方法」は多くのところで紹介されています。そんな中、紅茶の本場であるイギリスであれ、日本であれ共通した美味しく紅茶を淹れる“ルール”までもが存在しています。
それが、ビートン婦人が提唱した“ゴールデンルール”と呼ばれるものです。
このゴールデンルールは、その茶葉特有の特徴や香りを最大限に引き出すための基本的なルールです。守るだけで美味しい紅茶が楽しめること間違いなしなので、ぜひ覚えてくださいね!
●Use good quality tea 「良質の茶葉を使う」
これは保存状態が良くて、空気に触れていないという意味の「良質」です。決して高価な茶葉を使用しなければならないという意味ではありませんよ。
賞味期限が切れているもの、製造年月日が古いもの、開封して時間が経ってしまったもの、密封したケースで保存されていないものなど・・・保存状態が悪いものは紅茶の風味が落ちているので、他のルールを守ったところで美味しい紅茶は作れません。
新鮮で茶葉本来の美味しさが出ているものを使いましょう!
●Warm the tea pot 「ティーポットを温める」
紅茶を淹れる前に、ティーポットに沸騰したお湯を入れて、2~3分おきましょう。こうすることでティーポットが温まり、ティーポットに注がれたお湯の温度が下がるのを防ぎます。
茶葉を開かせ、成分を抽出するには80度以上のお湯が必要なので、この作業は怠らないでください。
●Measure your tea 「茶葉の分量を計る」
ティーカップ1杯につき、ティースプーン1杯が目安です。ティーポットには、人数分プラス1杯の茶葉を入れましょう!
●Use freshly boiling water 「新鮮な沸騰しているお湯を使う」
水を長期間放置していると冷めてしまうのはもちろんですが、水の中の空気まで抜けてしまいます。そんな空気が少なくなったお湯で紅茶を入れるとエグみが増してしまいます。
水は紅茶の香りや色、味にかなり影響を与えるので要注意です。
●Allow time to brew 「茶葉を蒸らす間待つ」
細かい茶葉なら、2~3分。大きい葉なら3~4分が目安です。
お湯の温度と茶葉の量
お湯の温度が高すぎても低すぎても美味しい紅茶を淹れることはできません。また、茶葉の量もきちんとした決まりがあります。紅茶に適した温度、茶葉の量を知ることが大切です!
●適切な温度
沸騰直前から沸騰後の10秒程度のお湯・・・温度としては80度が適切だと言われています。
このくらいのお湯は500円玉くらいの泡が出ている状態で、水分中に適度な空気が含まれています。この空気が茶葉のうまみ成分が抽出されている状態である“ジャンピング”を引き起こします。
試しにお湯を注いでみて、茶葉が浮いて動かなければ、沸騰不足の状態。逆に茶葉が沈んでしまうのは沸騰しすぎなので目安にしてみてください。
●適切な茶葉の量
ゴールデンルールにもあるように、ティーカップ1杯につき、ティースプーン1杯が適切な茶葉の量です。紅茶を淹れる際には人数プラス1人分の茶葉を入れることをお忘れなく!
美味しい紅茶を買うとき
美味しい紅茶=高価な紅茶をいうわけではないでの、まずは自分で試しに飲んでみることが大切です。デパートや専門店では試飲させてもらえる場合があるので遠慮せず飲んでみましょう。
●購入の決め手はここ!
①茶葉の色やつ②茶葉の形が均一であること③チップが多く含まれていること
●品質も大切だけど・・・
茶葉の種類もたくさんあって、同じ茶葉でも様々な商品があって・・・正直何を買っていいか迷ってしまいますよね。
そんな時は「この紅茶は何の目的で購入するのか」をいま一度考えてみてください。
各メーカーが出す商品には、それぞれのブランドコンセプトがあります。そのコンセプトと自分が飲むときの場面やシチュエーションがマッチしているかどうかを想像すると「これだ!」と言えるものを購入できますよ♪
茶葉の保管方法
ゴールデンルールにもあるように、紅茶を美味しく淹れるためには良質な茶葉を使うことが最も大切。ですので、茶葉はきちんとした方法で保管しておいてくださいね。
●密封性の高い缶で
開封後にできるだけ空気に触れないようにすることが、紅茶を保存する上で大切なことです。長時間空気に触れると鮮度が落ちるだけでなく、周りにある臭いも吸収してしまいます。
そのため、密封性の高い缶に入れて保存しましょう。放置される期間が長くなるので場合は、50gずつ小分けにして詰めて、保存するとより良いでしょう。
●直射日光は厳禁
日光が直接当たるところでの保管はやめましょう。高温や多湿、また紫外線により紅茶が変質する恐れがあるため、こういった要素のある場所で保存することは避けた方がベストです。
間違ってこういった場所に保管してしまったからといって、飲めなくなることはありませんが、鮮度が失われ、紅茶本来の香りや味が落ちるのは間違いありません。
ミルクティーを入れるときには・・・
「日本のミルクティーは味がない」とイギリス人はよく言います。それには、イギリスと日本の牛乳に大きな違いがあるからなのです。日本の牛乳が飲みやすいように加工されているのに比べて、イギリスの牛乳はまろやかでクリーミーな味わいが特徴です。
「イギリス本場のミルクティーを作ってみたい」という方は、イギリス風ミルクの作り方を参考にしてみてくださいね。
●美味しいミルクのレシピ
普通の牛乳 90cc
コンデンスミルク 30cc
乳脂肪45%以上の生クリーム 30cc
手作りのミルクを使ったミルクティー、ぜひお試しあれ!
紅茶のおすすめ資格
formieの紅茶アナリストは初心者向けに網羅された内容をスマホで学習できるので、初めて紅茶を学ぶ方にはおすすめです。
→おすすめ紅茶の資格はこちら